関節可動域制限の発生メカニズムとその治療戦略
沖田 実 先生 (長崎大学大学院医歯薬学総合研究科)
臨床において関節可動域(以下,ROM)制限は極めて発生頻度が高く,その重篤化はQOLの低下を招くことから,その対策は極めて重要である.
ROM制限を引き起こす原因としては,拘縮や強直,筋収縮,脱臼偏位,関節内遊離体など様々なものがあげられるが,
その中でリハによって改善が期待できるものは拘縮と筋収縮である.

周知のように,筋収縮に対してはリハの様々な治療戦略によって即時に改善させることが可能で,
これに由来したROM制限に難渋することは少ない.
一方,拘縮は皮膚や骨格筋,関節包などの関節周囲軟部組織が器質的に変化し,その伸張性が低下したことで生じたROM制限であり,
病巣部位も多岐にわたるため治療に難渋することが多い.

そして,これらの組織には共通してコラーゲンの増生に伴う線維化の発生が認められ,
これが拘縮の発生メカニズムに寄与しており,最近はその分子機構の解明も進んでいる.

そこで,本講義ではROM制限,特に拘縮の発生メカニズムに関する最新知見を紹介し,リハの治療戦略の考え方について概説する.

【到達目標】
拘縮の発生メカニズムと,そのことから紐解く治療戦略のあり方について理解する.

【参考図書】
1) 沖田 実(編):関節可動域制限 第2版-病態の理解と治療の考え方.三輪書店,2013.
2) 沖田 実,松原貴子,森岡 周(編):機能障害科学入門.神陵文庫,2010.
3) 福田卓民,沖田 実(編):エンド・オブ・ライフケアとしての拘縮対策-美しい姿で最後を迎えていただくために.三輪書店,2014.
開催日 2017年7月9日 10:00 〜 16:00 (受付開始: 9:30 )
会場 大阪府
大阪産業創造会館
大阪府大阪市中央区本町1-4-5
https://www.sansokan.jp/map/
6階 会議室E
定員 80 名
価格 8,000 円(税込み)
ポイント 5%  ※ポイントはセミナー受講後に付与します
備考 ・講義中心のセミナーとなります。

・可能であれば上記の参考図書を一読してもらっておくと助かります.
申込締切 2017年7月7日 15:00
沖田 実 先生
理学療法士、医学博士 (長崎大学大学院医歯薬学総合研究科)
【経歴】
平成元年3月 長崎大学医療技術短期大学部理学療法学科卒業
平成元年4月 日本赤十字社長崎原爆病院理学診療科
平成元年5月 理学療法士国家試験合格
平成4年6月 長崎大学医療技術短期大学部 助手
平成7年3月 佛教大学社会学部社会福祉学科卒業
平成9年3月 長崎大学大学院経済学研究科修士課程修了 修士(経済学)取得
平成9年4月 長崎大学大学院医学系研究科(内科学第一教室)研究歴認定
平成16年1月 博士(医学)取得(長崎大学)
平成16年4月  星城大学リハビリテーション学部 助教授
平成19年10月 長崎大学大学院医歯薬学総合研究科  教授
【主な研究分野】
関節拘縮の発生メカニズムの解明とリハビリテーションの効果に関する研究を核として活動している

【関連書籍】
・関節可動域制限 第2版-病態の理解と治療の考え方
・機能障害科学入門
・エンド・オブ・ライフケアとしての拘縮対策-美しい姿で最後を迎えていただくために

【主な発表論文】
沖田 実,中野治郎,関野有紀,濱上陽平: ペイン・リハビリテーション:不活動と痛み. Practice of Pain Management 4(2): 18-22, 2013.
沖田 実: 関節可動域制限の発生メカニズムとその対処. 理学療法学 39(4):226-229,2012.
沖田 実,坂本淳哉,中野治郎,近藤康隆,横山真吾,本田祐一郎: 骨格筋の変化からみた拘縮の病態と物理的刺激の影響.日本整形外科学会雑誌 85:420-425, 2011.